動画を撮影をするとき、
・どんなことに一番気をつければいいのかな?
・編集することを前提としたとり方はあるのかな?
・カメラって…どうやってキレイに撮れるのかな?
といった、動画を撮影するときに気をつけたほうが良いことって何かな?
という疑問にお答えします。
今回は、動画を撮影するときに押さえておくべき5つのポイントを紹介します。
【基本】動画を撮影するときの5つのポイント
動画編集を前提として、
いざ動画を「撮影」する時、なにを注意して撮影すればいいのかな?
と、いざ動画を撮影するとき、
ついつい軽視・見落としがちな、基本的なポイントについて解説をします。
実際に撮影をするときに、気をつけるべきこと、
- 手ブレを抑える
- フォーカスを合わせる
- 水平を合わせる
- ライティングを意識する
- 実際に使う動画より3-5秒長く撮影する
と、今回は5つご紹介します。
え、そんなの当たり前やんっ!?
と多分、これを見た方は、初心者の人ほどツッコミを入れたくなると思います。
そんなことよりテクニックを教えてくれ
と。
ですが撮影をすると意外とこれらができない、また「軽視」してしまう可能性が高いです。
これらは、
スマホのカメラやミラーレス一眼、デジカメ、ビデオカメラなど、どの機材・カメラを使うときでも当てはまる内容となっています。
動画を撮影する前に、少しだけ意識するだけで映像は格段に変わります。
それではご紹介したいと思います。
【動画撮影1】手ぶれを抑える
映像がフラフラしていて気持ち悪い
手ぶれは、動画を見ている人がイライラしてしまう原因の一つです。
高機能なカメラには、高機能な「手ぶれ補正」もついていますが、完全に手ブレをなくせるわけでもなく、手ぶれ補正機能がない・弱いカメラもあります。
手ブレさせない方法は、三脚などに固定するのが一番です。基本は固定すること/手持ちの場合は脇を締めるなど、こちらの記事でも紹介しています。
ただし、「移動」や「動き」が多い映像の場合はそうもいきません。
そういった場合は、電子式ジンバル・スタビライザーという機器を使うと、動いて撮影しても手ブレを軽減できます。
※ミラーレス用
※スマートフォン用
また、最近では、
ジンバルと一体型となったカメラ「OSMO Pocket」も登場しました。
【動画撮影2】フォーカス(焦点)を合わせる
せっかくの映像がピンぼけに。
「ピンぼけ」は他の失敗映像に比べ、修正が効かない失敗の一つです。
オートフォーカスを過信しないようにしましょう。
最近では、確かに優れたオートフォーカスのカメラは多いですが、
「人ゴミ」など被写体の前に対象以外のものが、映り込む場合フォーカスがずれたりします。
また、
絞りが開放された状態(F値が小さい)場合、被写界深度が浅くなりフォーカスが合う部分が少なく「ぼけ」が多くなります。この状態だと、フォーカスが少しずれるだけで全て台無しになります。
シチュエーションごとに、
「オートフォーカス」と「マニュアルフォーカス」を使い分けて、しっかりフォーカスをあわせましょう。
カメラによっては、
「顔認識」などで人物を登録しておくと、被写体が人物の場合はズレにくいので、カメラの機能なども予めチェックしておくと良いです。
【動画撮影3】水平を合わせる(水準器)
カッコいいけど、何か傾いているな???
意外と忘れがちなのが「水平」をとること。
被写体により過ぎたり、意識しすぎると、地平線や背景がまがっていたりします。
そういった表現もありますが、広角側を撮影するときなど意識をしておきたいポイントです。
最近は「水準器」がなくても、カメラにデジタル水準器が内蔵している場合ば多いです。
【動画撮影4】ライティング・光を意識する
真昼の炎天下、逆光で撮影すると、被写体は真っ暗になったりします。
被写体と背景とのメリハリや、逆光による影を防ぐため「ライティング・光」を意識することも大切です。昼間の屋外ならば、太陽がどの位置にあるのかを確認して、被写体が影にならないようにセッティングしましょう。
また、LEDライトなどの照明をうまく利用すれば、より被写体をキレイに目立たせることができます。
光の角度などにより見え方もかわりますし、
真昼の逆光撮影時に照明を当てることにより、被写体を浮き立たせる事もできます。あわせてNDフィルターを用意しておくと露出・シャッタースピードをコントロールできるので映像の幅が広がります。
最近では、スマホ用の便利なLED照明もあります。
円形だと近くに寄れば、目にキャッチライトをいれることもできますね。
※高機能な動画カメラの場合、
「Log撮影」をして、編集時に光と影のバランス・色合いなどを調整することができます。ここでの説明は省略しますが、本格的に動画撮影・編集をするかたは「Log撮影」「LUT」「カラーグレーディング」という言葉を覚えておきましょう。
【動画撮影5】実際に使う動画より3〜5秒長く撮影する
ブレなど余分な部分をカットしたら、短くなりすぎた!
実際に「必要な時間」プラス3〜5秒程長く撮影していきましょう。
例えば、
必要な1カットはだいたい「2秒〜10秒」なのですが、撮影するときは「5〜15秒」で録画をおこないます。
これは、録画開始時や終了時は
- 録画スイッチを押して手ブレが発生
- タイミングが合わせるため
- 手持ちの場合は最初と最後はブレが発生しやすい
などで、編集時に削ることが多いです。
録画する動画の前後の余裕を持って撮影をしましょう。
注意:短いカットを撮影しすぎないこと
同じシーンの素材がたくさん欲しいからと言って撮影しすぎると、編集するときに量が多くなりかなりの手間となります。ある程度は、あたまの中でどのように編集するか想像しながら撮影しましょう(絵コンテ等があるとわかりやすい)。また要らない動画はその場で消しましょう。
実際の編集方法については、
1分動画の作り方。動画を短くまとめる5つのポイントとして、【編集】1カットを10秒以内で仕上げる
/【撮影】風景・背景・外観を1カット入れる/【撮影】ピックアップ・どアップ/【撮影】時間の流れがわかるもの/【編集】動画のつなぎ方(遠→近、近→遠)などを、こちらの記事に紹介をしています。
高性能カメラを買えば「問題なし」では?
高いカメラを使えば良いものが撮れるでは?
という問いには、おそらくYESです。
普通のカメラに比べれば明らかに、5つのポイントをうまくおさえることができます。
ただし、今回紹介したような撮影の「基本」となる部分は知っていたほうが、
技術的にもステップアップしやすいかなと感じます。
高性能カメラに
すごい手ブレ補正機能があっても、場所や条件等によっては、手ブレは起きますし固定する必要も出てきます。
また、オートフォーカスの制度がすごくても、
表現の仕方によっては「フォーカスを合わせない」「フォーカスを徐々に合わせる」など、表現の選択肢も出てきます。
ライティングもISO感度がすごいカメラでも、「暗所に強い」というだけであり、
被写体を目立たせたり、光の表現をコントロールすることはできません。
こだわりを持てば持つほど、
基本をしっかりと抑えておかないと「表現」の上達はできないです。
ただ、
「先に高性能のカメラを買う」
というのは、私は全ては否定しません。逆におすすめもします。
逆に先に良いカメラを買って、実践的にどんどん撮影・編集をすれば、おのずと基本にぶつかります。
そのときに勉強するのも良いのでは思います。
【動画】撮影するときに必要なことは、わかりやすいこと。
今回は、撮影するときに押さえておくべき5のポイントをご紹介しました。
- 手ブレを抑える
- フォーカスを合わせる
- 水平を合わせる(水準器)
- ライティングを意識する
- 実際に使う動画より3-5秒長く撮影する
と、今回は撮影時の「基本設定・確認」の内容でした。
たかがこんなこと、されどこんなことなのです。無意識でも確認できるくらいになっておきましょう。
その他にも、撮影時におさえておいたほうが良いポイントは、
・構成表/絵コンテ
・風切り音が入らないようにする/音に拘る
・カメラ・レンズの特性を活かす
・3分割法を知る
などがあります。作成時の効率化やクオリティを上げる方法など、撮影・編集を繰り返すと次第に改善したい部分がでてきますが、その都度確認していきましょう。
また、撮影技術や機材ばかりの話によりがちですが、
「自分は何を撮影したいのか?」
をという「目的」のほうが、かなり大事です。
基本的なポイントを抑えたら、
動画の「技術」と「目的」のバランスを見て、動画づくりをしていきましょう。